アジアの現代文芸の翻訳出版
ベトナム
出版年月日 2000年9月30日
農園の日差し
- 著者
- :タック・ラム 著
- 翻訳者
- :川口健一 編訳
- 総頁数
- :214
本書には、ベトナム近代文学を代表する作家の一人であるタック・ラムの短編小説12編と評論4編が収録されています。タック・ラムは「生きる」ということ、そして生きるということへの「覚醒」を追求した作家です。「ただ単に食べて眠り、遊ぶだけなら、その生き方には何の貴さもない。人生に必要なのは内面の生き方、魂の生き方である」と語り、小説は“人生を精神面でより充実したものにするためにある”という文学観のもとに執筆を続けました。本作品は、ベトナムがまだフランスの植民地だった時代に書かれたものですが、個々の作品からは、現代にも通じるものを十分感じとっていただけることでしょう。