アジアの現代文芸の翻訳出版
パキスタン
出版年月日 2009年3月 6日
インティザール・フサイン短編集
- 著者
- :インティザール・フサイン 著
- 翻訳者
- :萩田博 訳
- 総頁数
- :228
著者インティザール・フサインは、現代ウルドゥー文学において最も著名な小説家です。本書には代表的な8編を収めましたが、そのすべてにパキスタンにおけるムスリムのアイデンティティとは何かを追求した著者の考えが綴られています。当時、パキスタンの建国理念を巡っては、さまざまな思想的潮流が存在しました。復古主義的なイスラム体制を望む者、変革を志向する者・・・しかしインティザール・フサインは、全く違った視点からパキスタンの姿を模索しました。インド・イスラム文化とは何なのか、新生パキスタンに必要とされている民族的感性とはいかなるものか。その探求の糸口となるものを、一群の作品から読み取ることができます。