アジアの現代文芸の翻訳出版
カンボジア
出版年月日 2007年2月28日
地獄の一三六六日
- 著者
- :オム・ソンバット 著
- 翻訳者
- :岡田知子 訳
- 総頁数
- :499
著者自身のポル・ポト時代の体験を生々しく、かつ、客観的に記述した記録文学ともいえるものです。著者のオム・ソンバット氏は職業作家ではありませんが、ストーリーの展開や描写などが極めてよくまとめられています。1970年代後半のこのカンボジアの出来事を知ることで、人間の狂気、極限状態での家族愛、生死の意味、平和の重要性などをあらためて考えさせられる作品です。本作品は、2007年の『第43回日本翻訳出版文化賞』(日本翻訳家協会)受賞作品です。